賃貸と持ち家はどちらがいい?迷ったらライフスタイルを考えるといいって本当?
2022.04.07
2022.04.07

私たちの暮らしに無くてはならない「住宅」ですが、賃貸と持ち家のどちらにするか迷う人も少なくありません。
多くの人がお金や仕事など様々な理由から、どちらにすべきか悩みます。
このような悩みを解消するために、自身のライフスタイルに注目することも方法の1つです。
本記事では賃貸と持ち家のメリットやデメリット、ライフスタイルに注目する理由などをまとめました。
まずは、全国の持ち家と賃貸の推移を見ていきます。

全国の持ち家と賃貸の推移は下記の通りです。
【新設住宅着工戸数の推移】

引用元:新設住宅着工戸数の推移(総戸数、持家系、借家系別)
持ち家と賃貸の両方が、緩やかに減少していることがグラフから分かります。
そして、国土交通省が発表した『令和2年度 住宅市場動向調査報告書』によると、注文住宅(持ち家)または賃貸を選択した理由は下記の通りです。


持ち家を選択した理由として、新築や一戸建てであることに加え、信頼できる住宅メーカー(不動産業者)であることも挙げられています。
持ち家は暮らしている期間のみお金を払う賃貸とは異なり、支払い金額も大きく、住宅ローンを組むことが大半です。
このような金銭的な理由から、一歩を踏み出せない人も少なくありません。
そのため、親身になってサポートをしてくれる住宅会社に出会うと、安心感が生まれ住宅購入へのハードルも下がります。
一方で賃貸の場合は、持ち家のように何十年も住む可能性は低いため、家賃や立地環境、住宅の設備やデザインに重きを置いている傾向があります。
続いては鹿児島県の住宅事情を確認していきましょう。

鹿児島県の持ち家と賃貸の推移は下記の通りです。

参照元:年度別新設住宅着工戸数|鹿児島県公式ホームページ
http://www.pref.kagoshima.jp/ah14/kurashi-kankyo/sumai/tokei/documents/1405_20210623152402-1.pdf
令和1~2年に注目すると、持ち家は減少し賃貸は増加しています。
持ち家率は全国的に減少傾向にあり、鹿児島県も例外ではありません。
理由としては、若者世代の進学・就職による県外流出や、収入の低下などが挙げられます。
しかし最近ではコロナ禍の影響で、家にお金をかけようとする人も増えました。
テレワークが定着し、どこにいても仕事ができることから、家に快適さを求める傾向が強くなっているのです。
そのため、今暮らしている家を売り、住み替える人も増加しています。
ここまでは、全国と鹿児島県の住宅事情を確認しました。
続いては、持ち家と賃貸のどちらが自分に合っているのか詳しく見ていくために、それぞれのメリットとデメリットを確認しましょう。

賃貸のメリットとデメリットは下記の通りです。
【メリット】
・固定資産税や住宅ローンがかからない
・持ち家よりも引っ越しが気軽にできる
・住宅設備などが壊れた場合は、基本的に大家さんが負担してくれる
通常、家を建てると固定資産税や住宅ローンが発生します。
しかし賃貸の場合は、家の所有者は自分ではないためローンを支払う必要がありません。
また、持ち家は一度建てると引っ越しをしづらくなりますが、賃貸は引越しに対するハードルも低くなります。
住宅設備の修理費も、持ち主である大家さんが基本的に負担してくれるでしょう。
【デメリット】
・家賃がかかる
・リフォームが難しい
・キズや汚れに注意しなければならない
・高齢になると借りられる家が限られてくる
賃貸では、住宅ローンや固定資産税が発生しない代わりに家賃を支払わなければいけません。
そして、他者の所有物であることからリフォームが難しく、キズや汚れにも持ち家以上に気をつける必要があります。
また家を借りることは一定の収入がないと難しく、高齢になるほど借りづらくなります。

持ち家のメリットとデメリットは下記の通りです。
【メリット】
・ある程度理想に近い家をつくれる
・リフォームが自由にできる
・資産になる
・売却できる
・住宅ローンの返済が終われば金銭的負担は軽減される
・住宅購入の負担を軽減できる制度もある
自分の所有物である持ち家は、理想に近い家を建てられ、リフォームも自由に行えます。
また賃貸の場合は、暮らしている限り家賃を支払い続けなければいけませんが、持ち家は住宅ローンの返済が終わると固定資産税やメンテナンス費のみの支払いとなります。
そのため、働いている間にローンの返済が完了すると、老後の負担を軽減できるのです。
【デメリット】
・賃貸と比べて引っ越しが難しい
・メンテナンス費は全て自分で支払う
・購入する際の金銭的負担が大きい
持ち家がある状態で引っ越しをする場合は、建てた家を置いて移り住むことになります。
そのため、住まない家の住宅ローンや固定資産税を払いつつ、別の家の費用も支払うことに。
「家を売る」という選択肢もありますが、相場や土地の問題などによって売れない場合もあります。
これ等の理由から、引っ越しに対するハードルが上がってしまうのです。
さらに持ち家は、住宅設備の修理費やメンテナンス費なども自分で支払います。
家を建てる際の建設費や頭金などの負担も大きいでしょう。

ここまでは、賃貸と持ち家のメリット・デメリットをお伝えしました。以上を踏まえて、自身のライフスタイルにはどちらが合っているかを考えます。
例えば3人家族で、来年小学校に上がる子どもがいる場合。
小学校に6年間、その後は近くの中学校に3年間通うことになります。
もしかすると、高校も自宅から通うかもしれません。
子どもの勉強や交友関係などを考えた時に、転勤など親の都合で転校させるのは少し可哀想ですよね。
このように、同じ土地に長期間暮らす可能性が高いのであれば、賃貸より持ち家を選択する方が良いかもしれません。
上記のように自分のライフスタイルを考え、今の自分に合っている方法を選択しましょう。

「それぞれのメリットとデメリットを理解したけれど、本当に自分の選択が合っているのか不安」や「詳しい人の意見も聞きたい」という人もいるでしょう。
その場合は、住宅のプロへ相談することも考えてみてください。
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