40坪の注文住宅を建てるのにおすすめの間取り

2021.07.17

40坪の注文住宅を建てるのにおすすめの間取り

注文住宅

 

40坪の注文住宅は広い?狭い?

注文住宅の全国平均の面積は38坪程度。だから、40坪の住宅は、少し余裕がある程度という規模感です。ただし、広いか狭いかは家族構成やライフスタイルによって変わります。そこで40坪でどんな間取りが可能なのか考えていきましょう。

 

40坪って、どんな大きさ?

40坪の家

 

1坪は畳2枚分の約3.3㎡。40坪だと畳80枚分の約132㎡です。国土交通省の住生活基本計画では、郊外や都市部以外での戸建て住宅居住において、世帯人数が4人の場合125㎡が最適な広さと言われています。つまり40坪の住宅は、国土交通省の指針より1部屋分広いイメージ。だから夫婦2人とお子さん2~3人、ご両親と夫婦2人とお子さん1人などの4~5人の家族構成でちょうどいい大きさと考えられます。

また、2019年度フラット35利用者調査では、注文住宅の住宅面積の全国平均は38.06坪(125.6㎡)で、土地付き注文住宅では33.79坪(111.5㎡)となっています。実際に建っている住宅の広さと比較すると、40坪は全国平均よりも広く、比較的余裕があると言えるでしょう。

国土交通省「住生活基本計画における居住面積水準」

2019年度 フラット35利用者調査

 

2階建ての40坪の注文住宅だったら、どんな間取りが可能か

2階建ての家

 

40坪の住宅は、家族4~5人に最適。そこで部屋の構成を考えて、各部屋どれぐらいの広さにできるか考えてみます。ちなみに、3LDKという構成の場合、LDK以外に3部屋の個室があるという意味です。

 

・3LDKの場合

①1階→LDK+水廻り、2階→3部屋

この間取りの場合、LDK部分は20畳を超える広い空間が可能です。LDKに隣接する部分に畳コーナーやテレワークスペースなどをもうけるかたもいらっしゃいます。1階の広さに余裕があるので、玄関に広めの土間収納をつけることも可能です。

 

 

②1階→LDK+1部屋+水廻り、2階→2部屋

LDKに隣接して和室をもうけることが多い。2階が2部屋の場合、それぞれが10畳以上でウォークインクローゼットをつける余裕もあります。1部屋を大きな子ども部屋にして、将来お子さんが大きくなったり増えたりしたら分割して、それぞれの個室にすることも少なくありません。

 

・4LDKの場合

①1階→LDK+水廻り、2階→4部屋

2階に4部屋をもうけても、それぞれの部屋は6畳以上を確保することができます。LDKは広いので、ちょっとしたお子さんの遊び場などのスペースももうけられます。

 

 

②1階→LDK+1部屋+水廻り、2階→3部屋

40坪で一番多いのがこの間取り。1階部分の部屋はLDKにつながっていて、普段はドアや襖を開けて広く使う場合もあれば、つなげずにプライベート性を高めた空間にする場合もあります。

 

 

・5LDKの場合

①1階→LDK+1部屋+水廻り、2階→4部屋

40坪ですと、5LDKも可能です。二世帯同居やお子さんの数が多いご家庭、1階にお客様の部屋をもうけたいという場合もおすすめです。

 

二世帯住宅の場合

40坪ですと、二世帯住宅も可能です。二世帯住宅の場合、完全同居型、部分共有型、完全分離型の3つのタイプに分かれます。40坪の場合、完全分離は難しいので、完全同居型か部分同居型で考えていきましょう。

①完全同居型

完全同居型は、玄関、キッチン、リビング、ダイニング、水廻りなどは1つで、親世帯と子世帯で共有するタイプです。それぞれの部屋が広く取れ、金額もおさえることができます。また、日中お孫さんの面倒を親世帯に見てもらったり親の介護をしたりするときにも便利です。

40坪の場合の間取りの例・・・4LDK+水廻り

②部分共有型

玄関やキッチン、リビング、ダイニング、水廻りなどの一部を親世帯と子世帯で共有するタイプです。どの部分を共有するかは、その家族の生活スタイルで異なります。親世代が大きなキッチンを使い、子世代は休日だけ使う簡易的なキッチンをもうけると便利かもしれません。

 

 

 

40坪の場合の間取りの例・・・①玄関、水廻り共有、親世帯1LDK、子世帯3LDK

                   ②玄関共有、水廻り別、親世帯1LDK、子世帯2LDK

③完全分離型

玄関やキッチンなどを共有せずに、親世代、子世代、それぞれにもうけるタイプです。1階が親世帯で2階が子世帯の場合と、建物を縦に2分割する形で親世帯と子世帯に分ける場合があります。親世帯と子世帯の間に内部ドアをもうけて、中で行き来ができるようにすると便利です。

 

注文住宅の40坪の間取り作成の際に気をつけること

40坪は少し広さに余裕がありますが、間取り次第では有効に使えないこともあるので注意が必要です。また、無理に40坪の家にせず、小さくすることでコスト削減にもつながります。注意点をおさえながら、考えていきましょう。

 

①個々の寝室以外に目的に合わせた空間も可能

どうしてもLDK+寝室という考え方で間取りを作成してしまいがちですが、空いているスペースがあれば、有効利用しましょう。小規模の書斎やテレワークスペース、子どもの遊び場、趣味のスペース、ウォークインクローゼットなどを検討してみてもいいと思います。LDKの近くのスペースやご夫婦の寝室横、階段を上がったところのスペースなどに余裕があれば、ぜひ検討してみてください。

 

②収納は場所と大きさを考える

40坪は収納をもうける余裕がある大きさなので、ものが多い場所には造り付けの収納があるといいでしょう。洋服や趣味のものが多い場合は寝室に収納をもうけるのはもちろんですが、キッチンやダイニング回り、脱衣所なども収納があるとすっきりします。また、玄関周りにも収納があると便利で、お子さんがいらっしゃる家庭は、少し広めの土間収納も検討してみてください。自転車やスポーツ用品、レインコートや傘、長靴などが収納しておけて、玄関がすっきりします。

 

③二世帯住宅の場合は家族の要望や生活スタイルを考える

二世帯住宅は家族の生活スタイルによって、タイプが異なります。家族の要望はもちろんなのですが、親世帯、子世帯の生活スタイルや予算、何を共有するかなど、整理すべきことは多くなるでしょう。特に、子世帯が共働きの場合はお子さんが日中どのようにして過ごすか、仕事から何時ごろ帰るかも考えて決めるようにしてください。

 

まとめ

40坪の注文住宅のおすすめの間取りについてご紹介しました。少し広さに余裕があるので、こだわりのスペースを作ったり、収納を充実させたりと使い勝手のいい空間にしてください。

 

 

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