鹿児島県の気候と相性の良い省エネ住宅とは?
2021.11.05
2021.11.05

鹿児島県は日本でも南の方に位置しているため、夏になると32℃前後の真夏日が続きます。この暑さは年によっては9月初旬まで続くこともあり、鹿児島県民にとって暑さは長期的に付き合っていかなければいけません。
しかし、そんな厳しい鹿児島の気候におすすめの住宅が「省エネ住宅」になります。季節ごとに快適な温度に保ってくれる省エネ住宅は、鹿児島県の気候と相性の良い住宅だと言えるでしょう。本記事では、省エネ住宅に関する情報をまとめました。まずは、「省エネ住宅とは何か」を確認していきましょう。
▽省エネ住宅とは?
▽省エネ住宅には「省エネ基準」が存在する
▽省エネ住宅のメリット
▽住まいの省エネ性能はBELSマークを確認する
〇省エネ住宅とは?

省エネ住宅とは「省エネルギー住宅」の略語です。普段私たちは、暮らしの中で寒い日は暖かく暑い日は涼しくなるように、冷暖房器具を使い温度調節を行います。しかし住宅の素材や造りによっては、熱が逃げたりこもったりするのです。
すると室内を快適な温度に保つために、さらにエネルギーを使い調節しようとします。しかし、これは環境にもお財布にも優しくない方法でしょう。この状態を改善するために、冷暖房器具のエネルギー消費を抑えることに成功した住宅が省エネ住宅になるのです。
そして、省エネ住宅はエネルギーを抑えるだけでなく、「高断熱・高気密な家」でもあります。冬は温かい空気を外に逃がさず、夏は熱が室内に入りにくくしてくれます。これにより室内の温度が一定に保たれるため、冬場に起こりやすい結露やヒートショックなどを防ぐことにも繋がりました。
エネルギー消費を抑え、1年中快適な温度で生活できる。省エネルギー住宅は、理想の住環境を叶えてくれるでしょう。
〇省エネ住宅には「省エネ基準」が存在する

一般の住宅と省エネ住宅を区別するために省エネ住宅には、省エネ性能の目安となる基準が存在します。それが「省エネ基準」です。この省エネ基準は、国が建築物省エネ法を元に定めました。
省エネ基準は2つあり、
・外皮基準:住宅の外側(屋根・壁・窓など)の断熱性に関する基準
・一次エネルギー消費基準:住宅で使用される空調や太陽光発電などの、エネルギー消費に関する基準
また、日本は縦に長い地形のため各地によって気候が異なります。そのため、地域によって基準値があるのです。全部で8つに区分され下記の通りです。

引用元:快適・安心なすまい なるほど省エネ住宅|国土交通省
(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/shoenehou_assets/img/library/naruhodosyouenejuutaku.pdf)
〇省エネ住宅のメリット

省エネ住宅がどのようなものか理解できたところで、続いては省エネ住宅のメリットを見ていきましょう。メリットは全部で4つあります。
例えば東京都23区に住んでいて、今まで光熱費を年間283,325円払っていたとします。それを一般的な省エネ住宅にすると、年間222,317円になります。61,008円もの差が出るということです。
省エネ住宅は均等に断熱材で覆うため、「足元だけ冷たい」や「冷房の効き方にムラがある」などと言ったことが起こりません。いつでもどこでも快適にすごせます。
温度差は体調や疾患に大きく関わってきます。

引用元:快適・安心なすまい なるほど省エネ住宅|国土交通省
(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/shoenehou_assets/img/library/naruhodosyouenejuutaku.pdf)
さらに断熱性が低いと、冬場の浴室で多発するヒートショックや結露が原因で起こるカビ・ダニなどが発生しやすくなるのです。反対に高断熱の省エネ住宅であれば、各部屋の気温差も少なく快適に過ごせます。身体にも優しいでしょう。
万が一災害が起こった場合、インフラが止まる可能性もあります。そして在宅のまま復旧を待つこともあるでしょう。そうなると、夏や冬は厳しい気候状況の中で待たなければいけないことになります。しかし、高気密・高断熱の省エネ住宅であれば、気温差が少ない設計になっているため、比較的快適に待つことが可能です。
〇住まいの省エネ性能はBELSマークを確認する
省エネルギー性能を確認する際に便利なものが「BELS」マークです。

要領|一般社団法人 住宅性能評価・表示教会
(https://www.j-eri.co.jp/download/erihp/90_gyo/bels_mark.pdf’ver=1807)
断熱性能やエネルギーの消費量を計算し、省エネランクを決定。ランクは5つあり、星の数が多いほどランクが高くなります。中央には一戸建て・共同住宅を表すマークが掲載されており、下部にはエネルギー消費量をグラフで表しています。印が左側にあるほど、エネルギー消費量を削減しているということです。
〇まとめ
・省エネ住宅は「省エネルギー住宅」の略で、室内を1年中快適な温度に保ってくれる
・省エネ住宅には省エネ性能の目安となる省エネ基準が存在し、一般の住宅と区別している
・メリットは「光熱費の削減」「断熱性が上がり室内が快適に」「一定の温度を保つため身体に優しい」「災害時も少ないエネルギーで快適さを維持」
・住まいの省エネ性能を確認する場合は「BELS」マークを確認
参考URL
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/shoenehou_assets/img/library/naruhodosyouenejuutaku.pdf
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