世界自然遺産に登録が決定!奄美大島の地域情報を紹介
2021.11.01
2021.11.01

令和3年7月に行われた第44回ユネスコ世界遺産委員会にて、奄美大島の世界自然遺産登録が決定しました。平成15年に、世界遺産の登録基準を満たす地域として選定されてから18年。鹿児島県や奄美大島に暮らす人々にとって念願の世界遺産登録になります。
そして世界遺産に登録されたことにより、県外や世界からの注目が高まっていることも事実です。今まで関心がなかった人も「奄美大島って、どういった所だろう?」と少なからず興味を持つのではないでしょうか。なかには「暮らしてみたい」と思う人も出てくるかもしれません。そこで本記事では、今注目されている奄美大島の地域情報についてまとめました。
▽奄美大島の基本情報
▽自然・食・文化と魅力溢れる島
▽奄美大島の住宅制度
▽島暮らしに1歩近づける体験プログラム
▽まとめ
〇奄美大島の基本情報

鹿児島県の本土と沖縄本島の中間地点に位置する奄美大島は、日本に存在する離島の中で、沖縄本島と佐渡島に次いで3番目に大きい島です。島の大半を森で覆われており、山間部には多様な生き物達が生息しています。そして、アマミノクロウサギなどの希少性の高い動植物が数多く生息している所も特徴です。そんな自然豊かな奄美大島がどのような場所か知るために、まずは基本情報を見ていきましょう。

引用元:位置・地勢・気象/鹿児島県奄美市 (amami.lg.jp)
【奄美大島の基本情報】
|
人口 |
42,191人 (※令和3年7月末時点) |
|
世帯数 |
23,702世帯(※令和3年7月末時点) |
|
面積 |
812.46平方キロメートル |
|
主産業 |
農業・商工業・観光産業 |
|
特産品 |
大島紬・黒糖焼酎 |
本土の鹿児島市や大阪府からは、飛行機を使うと1時間もかからずに到着します。東京都の場合は2時間10分です。「遠い」と思われがちな奄美大島ですが、時間から見ると意外にも距離が近いことが分かります。
そして農業では、サトウキビとサツマイモの生産が盛んに行われており、サトウキビは特産品である黒糖焼酎の原材料としても使われています。観光業は近年横ばいの状態でしたが、世界自然遺産登録が決定したため、再び伸びることが予想されている産業です。
〇自然・食・人と魅力溢れる島

奄美大島の魅力は沢山ありますが、「自然」「食」「人」の3つが代表的ではないでしょうか。ここからは、それぞれの魅力について紹介します。
■自然:島の大半を緑が覆い、山間部には多くの生き物達が暮らしています。山道を通ると野生動物に出会うことも、珍しくありません。固有種や絶滅危惧種も多く存在し、他とは異なる生態系が築かれているのです。海辺に足を運ぶと透明度が高く真っ青な海が広がっています。
奄美大島では「アマミブルー」と呼ばれ、地元の人や観光客に人気があります。そして、亜熱帯海洋性気候に属しているためマングローブ林も存在。日本で第2位の規模を誇るマングローブの林をカヌーで通ることも可能です、
■食:奄美大島は豊かな気候と自然に恵まれているため食の宝庫です。そのなかでも、代表的な郷土料理の1つに「鶏飯(けいはん)」があります。白ご飯の上に茹でた鶏肉や卵、しいたけなどを乗せ、出汁をかけてお茶漬けのように食べる料理です。学校給食や家庭でも馴染みの深い料理となっています。その他にも、新鮮な魚介類や豚肉料理、油ソーメンなども食卓でよく見かけます。
■人:離島に住む人々は、穏やかで明るい人が多い印象を受けます。そのなかでも奄美大島は、昔から人との繋がりを大切にする文化が根づいていました。特に島を訪れる人を「稀人(まれびと)」と呼び、歓迎し、おもてなしをする風習が今でも残っています。このように島全体が1つの家族のように温かい雰囲気を感じられるため、移住する際の不安も軽減するでしょう。
〇奄美大島の住宅制度

続いては奄美大島の住宅制度について解説していきます。どのようなサポートが受けられるのか、しっかりと把握していきましょう。
■奄美市大和村の「大和村新築住宅助成金」
条件:大和村に床面積50平方メートル以上の住宅を新築
金額:1件あたり100万円を助成
■奄美市宇検村の「新築住宅助成」
条件:定住及びIターン者、Uターン者が宇検村に新築した場合(1度きり)
金額:新築費用の10%(上限価格は100万円以内 )を助成
■奄美市の「移住支援金制度」
条件
・東京圏からのIUターン者。(5年以上東京23区に在住していた。又は東京圏から23区に通勤していた)
・令和元年10月3日以降に奄美市へ転入した人
・県の仕事マッチングサイトに掲載されている求人「宿泊施設・情報通信産業・バス乗務員・大島紬従事者・建設業」に新規で就業した人
金額:単身者60万円、2人以上の世帯は100万円
※必要書類などが異なるため、詳細は各市町村のHPをご覧ください。
参考: 奄美大島・鹿児島 離島の住宅・雇用情報
(http://www.shima-supporter.com/migrant/islands/amami/amami/)
〇島暮らしに1歩近づける体験プログラム

ここまで奄美大島の環境や住宅制度などをお伝えしました。中には「奄美大島で暮らしてみたい」と思った人もいるのではないでしょうか。しかし、いきなり移住を決めるのはハードルが高いですよね。「思っていた感じと違った」となる場合もないとは言いきれません。そこで、おすすめしたいものが「奄美満喫ツアー体験プログラム利用促進助成事業」です。
この事業は来島者の誘致を目的としており、奄美大島の5市町村が定期的に行っています。1~1.5万円の助成金を受け取ることができ、下記の条件の受け入れが可能な人が対象です。
・奄美群島以外に住んでいる
・奄美大島(加計呂麻島、請島、与路島を含む)の宿泊施設に6泊以上する
・対象の体験プログラムの2つ/人以上参加
・体験料が合計5000円/人、以上
・体験中の写真を、実行委員へ提供できる人(インターネットでの公開があるため)
この他にも条件があるため、詳細は下記資料をご覧ください。
体験プログラム利用促進助成事業 実施要網
(https://www.amami-tourism.org/wp-content/uploads/2020/09/r3_taiken_youkou.pdf)体
体験プログラムの内容は、下記PDFのp.5~28をご覧ください。
あまみシマ博覧会(https://indd.adobe.com/view/87e29e5a-a880-47ca-aad0-1206face6cfd)
現在は新型コロナウイルスの影響もあり気軽に体験することが難しい状況ですが、このようなプログラムもあるということを覚えておきましょう。
〇まとめ
・奄美大島は人口42,191人の農業・商工業・観光産業が盛んな島
・令和3年7月に世界自然遺産に登録された
・島の大半を緑が覆い独自の生態系が築かれている
・食べ物も美味しく、人も温かい
・市町村によっては住宅支援制度や移住支援制度がある
・移住体験ができる奄美満喫ツアー体験プログラム利用促進助成事業がある
参考URL
https://www.pref.kagoshima.jp/ad13/kurashi-kankyo/kankyo/amami/amami-isan.html
https://www.amami-tourism.org/
https://www.city.amami.lg.jp/kikaku/shise/gaiyo/shokai/ichi.html
http://www.vill.yamato.lg.jp/hpkanri/kurashi/iju/documents/ijyuguide20180423.pdf